令和6年度墨田区議会定例会9月議会議事日程 第3号
令和6年9月11日午後1時 開議
第1 議案第31号 二葉小学校増築その他工事請負契約
第2 議案第32号 二葉小学校増築その他に伴う電気設備工事請負契約
第3 議案第33号 二葉小学校増築その他に伴う機械設備工事請負契約
第4 議案第23号 墨田区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例
第5 議案第24号 すみだ福祉保健センター条例の一部を改正する条例
第6 議案第25号 墨田区自転車の利用秩序及び自転車駐車場の整備に関する条例の一部を改正する条例
第7 議案第26号 墨田区立公園における仮設の施設の占用に関する条例の一部を改正する条例
第8 議案第27号 墨田区認定こども園条例を廃止する等の条例
第9 議案第28号 墨田区立幼稚園設置条例の一部を改正する条例
第10 議案第29号 墨田区立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
第11 議案第22号 令和6年度墨田区一般会計補正予算
第12 議案第30号 物品の買入れについて
第13 議案第34号 文花テニスコート整備工事請負契約
第14 議案第35号 特別区道墨29号路線(見番通り)の無電柱化事業(令和6年度及び令和7年度分)の委託契約
第15 議案第36号 旧あわの自然学園ほか解体工事請負契約の一部変更について
第16 議案第37号 墨田区名誉区民選定の同意について
追加議事日程
第1 議案第31号 二葉小学校増築その他工事請負契約------------+
第2 議案第32号 二葉小学校増築その他に伴う電気設備工事請負契約 |
第3 議案第33号 二葉小学校増築その他に伴う機械設備工事請負契約 |
+委員会審査報告+--+
午後1時開議
○議長(佐藤篤) これより本日の会議を開きます。
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○議長(佐藤篤) まず、会議録署名員を定めます。
本件は、例によって、議長からご指名申し上げます。
12番 船橋けんご議員
18番 はねだ福代議員
のお二人にお願いいたします。
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○議長(佐藤篤) 昨日に引き続き、一般質問を行います。
順次発言願います。
30番、井上ノエミ議員
◆30番(井上ノエミ) 議長、30番
○議長(佐藤篤) 30番、井上ノエミ議員
〔30番 井上ノエミ登壇〕(拍手)
◆30番(井上ノエミ) 新しいすみだの井上ノエミです。山本区長、加藤教育長、よろしくお願いします。
まず、墨田区における雨水利用の実績について山本区長に伺います。
墨田区は、雨水利用に関しては奥山区長の時代から、全国に先駆けて取り組んできました。当時、墨田区の多くの地域がゼロメートル地帯と呼ばれていて、大雨が降るとまちが浸水する、いわゆる内水氾濫を起こす状態でした。これは降った雨水が、通常なら、下水道などから排水されるものが、下水道の排水能力を超えてしまい、あふれたり、あるいは河川の水位が上がって排水できずに浸水してしまう状況です。
その対策として、当時、墨田区の職員だった村瀬誠さんが、雨水をためて再利用することを考えつきました。1985年に今の両国国技館が建設されるときに、周辺地域が雨水で浸水することを心配した墨田区は、日本相撲協会と交渉して国技館に恐らく全国で初めての雨水利用の設備を付けました。
また、最近では東京スカイツリーなどにも雨水備蓄設備が設置されています。
また、区内の京島地域などでも雨水利用のためのタンクを設置する家庭も幾つかあります。雨水はためておけば、大地震が起きたときに消火活動やトイレの水として利用できます。そのために墨田区では、敷地が500平方メートル以上の面積の場合には、雨水の積極的な活用を図る規定があります。
そこで、最近10年間において、区内の雨水利用に関しての実績にどのようなものがあったのか、山本区長に伺います。
次に、今年の8月に墨田区のリバーサイドホールで雨水ネットワーク全国大会が開催されました。全国から多様な参加者が集まりました。墨田区では、平成6年に雨水利用東京国際会議も開催されています。墨田区が全国の自治体の中心になって、雨水利用に関してのネットワークを広げていくことができると思います。
また、区内には、雨水市民の会というNPO法人もありますので、民間団体、千葉大学とも連携することができます。今後も雨水利用について、墨田区のリーダーシップを期待したいと思います。山本区長のご見解を伺います。
次に、地球温暖化対策について伺います。
墨田区は、令和3年にすみだゼロカーボンシティ2050宣言を表明しました。そして、ゼロカーボンシティに向けた今後3年間のロードマップでは、区内における再生可能エネルギーの導入もうたわれています。東京都は来年度から、新築の建物に太陽光パネルの設置を義務化します。
墨田区としても、まず区の施設に太陽光発電を積極的に導入すべきと考えますが、これまでの実績について伺います。また、今後の方針についてもお伺いしたいと思います。
また、省エネに関しては、建物の断熱性能が大変重要です。窓を断熱性能の高い樹脂サッシや二重窓にしたり、建物の屋根や壁を断熱材で補強することにより、エネルギー消費を減らして冷暖房費を減らすことが可能です。
墨田区の公共施設における省エネのための断熱性能向上に関して、どのような対策を講じているのか、あるいはこれから対策を取るつもりか、山本区長に伺います。
次に、災害対策に関連して、避難所の温熱環境について伺います。
能登半島地震では、被害が大きかった輪島市や珠洲市では、多くの住民が学校の体育館などに避難しました。地震が起こったのが1月でしたから、大変寒いときでした。暖房が入っていない体育館がほとんどですから、風邪などで健康状態が悪化する高齢者も多かったようです。また、暑さが厳しくなるにつれて、エアコンが設置されていない施設では熱中症対策が課題になり、急いでエアコンが設置された施設もあります。墨田区では災害時には学校の体育館が利用されますが、同じような問題が起こることが推測されます。
そこで伺いますが、区内の避難所として利用される体育館では、冬の寒い時期には室内温度はどのくらいになると想定していますか。また、夏の場合についても伺います。
また、暖房器具や空冷機器を使用すると思いますが、健康を維持できる温熱環境を確保するために考えている対策について、山本区長に伺います。
次に、山本区長に自転車の駐輪場に関連して伺います。
先日、早朝に錦糸公園に行く機会がありました。出勤される方が、公園内の野球場の前の駐輪場にどんどん自転車を止めて出勤しています。錦糸町駅は江東区にも近いですから、江東区民の方も自転車を駐輪しているように思います。かなりの数の自転車が止められているので、公園の利用者が駐輪する場所がなくなるのではと心配します。墨田区はこの状況を認識しているのか伺います。対策は何か考えているのでしょうか。
また、両国駅の駐輪場に関しては今後、整備する計画があるのか伺います。
次に、加藤教育長に英語教育について伺います。
墨田区では本年度も中学生海外派遣事業を実施して、中学生20人がオーストラリアに行き、現地で英語の研修を受けました。区民の税金を使っての海外研修ですので、目に見える形で研修の成果を出していただきたいと思います。学校で周囲の子どもたちのロールモデルになるなどの主観的な評価ではなく、例えば英検で準2級を取得するなどの客観的で数値化できる成果を期待します。
多くの参加希望者から選ばれてオーストラリアに派遣されても、帰国後に英検すら受検しないようでは困ります。派遣される生徒にも、その程度の自覚を持ってもらいたいと思います。
そこで伺いますが、昨年の派遣生の英検の受検状況について把握しているのでしょうか。
また、中学生の英語に関しては、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会が有名です。自治体によっては独自に研修を実施して生徒を参加させています。昨年は墨田区からの参加者はゼロでした。オーストラリアに行った生徒は、是非参加してもらいたいと思います。
また、墨田区は区内にあるレイクランド大学と協働して、英語のサマーキャンプを実施しました。地元の大学と連携することは大変すばらしい試みだと思います。是非今後も続けていただきたいと思います。今回のイングリッシュキャンプをどのように評価しているのか、以上の点について加藤教育長に伺います。
私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
◎区長(山本亨) 議長
○議長(佐藤篤) 山本区長
〔区長 山本亨登壇〕
◎区長(山本亨) ただいまの新しいすみだ、井上議員のご質問にお答えします。
第1は、防災・減災の観点からの区内における雨水利用の実績についてです。
区では、雨水利用助成制度の促進と墨田区開発指導要綱及び墨田区集合住宅条例により、雨水利用施設は増加しています。直近10年における区内の雨水利用実績としては、公共施設が13施設、事業所や集合住宅等が205施設、個人宅57施設の計275施設増加、貯水量は6,164立方メートル増加しており、これは25メートルプールに例えると約10個分に相当し、都市のミニダム化は堅調に進んでいます。
第2は、我が国の雨水利用における墨田区のリーダーシップについてです。
産官学民で形成するプラットフォームである雨水ネットワークと本区の連携は、全国大会の開催を契機に、これまで以上に進展したものと考えています。
また、大会を通じてNPO法人雨水市民の会や千葉大学など多くの団体と連携し、関係を深め、ネットワークを強化することができたと考えています。こうしたレガシーを生かしながら、次世代に豊かで健やかな水循環を引き継ぐため、雨水先進都市すみだとして、リーダーシップを発揮していきます。
第3は、地球温暖化対策についてです。
まず、区施設への太陽光発電設備の設置状況は、令和5年度末時点で庁舎や学校など計16か所に設置しており、設備容量は約158キロワットとなっています。
今後も太陽光発電設備の設置可能な施設を精査し、国や都の制度を活用しながら取り組んでいきます。
次に、断熱性能向上のための対策についてです。
区の施設では、建物の更新等に合わせて、断熱性能の高い窓ガラスを採用するなどの対策を行っています。
また、断熱性能向上にとどまらず、すみだ保健子育て総合センターでは、高効率な省エネルギー設備を備えたZEB Readyの基準を満たす、環境に配慮した施設整備を進めています。
今後も、建物の更新や大規模改修の際には、墨田区地球温暖化対策実行計画に基づき、施設の特性に応じた整備を進めていきます。
第4は、避難所における温熱環境についてです。
本区においては、避難所となる体育館に空調機を整備していますが、使用しない場合は冬季、夏季ともに外気温に近い室温になると想定されます。災害時においては、空調機だけでなく、ストーブ、扇風機などを効果的に活用することで、適切な室温を維持するように努めます。
引き続き避難者の健康を維持できるよう、避難所の環境向上に取り組んでいきます。
第5は、自転車の駐輪場所についてです。
まず、錦糸公園野球場前の駐輪場については、公園内のスポーツ施設利用者を対象としていますが、ご指摘のとおり、施設利用者以外の方が使用している実態は区としても把握しているところです。これまでも注意書きの掲示や、適宜自転車の整理を行うなど対策を講じていますが、更なる改善に向け検討していきます。
次に両国駅周辺の自転車駐車場の整備計画についてです。
現在、都営大江戸線両国駅近くの両国駅高架下自転車駐車場では、キャンセル待ちが発生しており、これまでも候補地を探してきましたが、適地がない状況です。
一方で、隅田川沿いの両国駅西口自転車駐車場や両国駅西口臨時自転車駐車場は稼働率が低く、随時、利用促進に向けた案内をしているところです。
区としては、引き続き用地の確保や利用促進に向けた周知に努めるとともに、新たに民間運営の駐輪場の誘導について検討していきます。
以上で、新しいすみだ、井上議員のご質問に対する答弁を終わります。
◎教育委員会事務局次長(岩瀬均) 議長
○議長(佐藤篤) 岩瀬教育委員会事務局次長
〔教育委員会事務局次長 岩瀬均登壇〕
◎教育委員会事務局次長(岩瀬均) ただいまの新しいすみだ、井上議員のご質問にお答えします。
第1は、中学生海外派遣生の英検の受検状況についてです。
本事業は、現地の生徒との交流やホームステイを通して、英語の技術力向上と外国文化への理解を深め、国際感覚を高め、将来国際社会で活躍することのできる人材を育成することを目的に実施しています。昨年度の派遣生20人のうち、受検した生徒は16人です。その中には英検2級の合格者が2人、英検準2級の合格者が12人います。引き続き、積極的な受検に向けて声掛けを行っていきます。
第2は、イングリッシュキャンプの評価についてです。
イングリッシュキャンプは、今年度から生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上とともに、異文化を理解し、異なる習慣や文化を持った人々と共に生きていくための資質、能力の向上を図ることを目的に実施しています。今年度の参加者アンケートでは、コミュニケーション能力が向上した、異文化理解につながったという回答がありました。さらに、日本語を使わずに授業に参加したことで英語力の向上につながった、今後、海外からの旅行客が困っていたら積極的に声を掛けていきたいという意見もありました。一定の成果があったと評価しています。
引き続き、レイクランド大学と連携しながら、生徒の英語力の向上のために活動の充実を図っていきます。
以上で、新しいすみだ、井上議員のご質問に対する答弁を終わります。
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